役員より   update 2018/5/22
2018年5月22日  第19回研究会を終えて

平成30年5月18日(土)に第19回京滋滅菌業務研究会が、いつもの上田ホールにおいて開催されました。当日は好天にも恵まれ158名の熱心な会員が会場一杯に来場頂きました。これはありがたい反面、定員オーバーのため一部参加申し込みに応じられなかったことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

今回のメインテーマは「借用機器の運用と洗浄」でパネルディスカッションにしました。パネラーの発表者4名で実態調査報告と具体的な運用の実態をお話頂いて、質問形式で出された問題に対して答えて解決に近付けるといった形式で活発な疑問、質問が短い時間に多く出されました。医療として「借用」という使いまわしに対して洗浄滅菌の質をいかに保つか、また、複雑な機器の完全返却の忙殺は、私たちに突き付けられた課題でもありました。

後の講演2題は術後の血液汚染機械洗浄を意識した京都府立医科大学付属病院、山内 薫さんに「手術看護認定看護師による人工関節手術のポイントを解説」で手術の実際を動画で解説して頂きました。スライドではない生々しい開始から終了までの人工股関節置換術に、会員の方々は食い入るように見入っておられ、器械の汚れもよく理解できたと思われます。

最後は日本ストライカー株式会社、東 祐輔さんによるハンドピースの取り扱いとメンテナンスを中心に、構造と具体的なトラブル、洗浄方法を解説頂きました。機械の購入と借用、どちらにしても我々は次回使用時の安全保障をいかに実践するか、多くの学びを得られた講演に満足し、さっそく職場で生かせるのではないでしょうか。

当研究会では今年度の計画として、経験3年未満の方々向けに、7月1日(日)基礎研修会、次回、12月1日(土)に第20回研究会を予定しており、たくさんのご参加をお待ちしております。

京滋滅菌業務研究会 役 員 飯田 満智子
 

     
2017年11月14日

平成29年10月14日(土)第18回京滋滅菌業務研究会が行われました。
天候も優れぬ中、多数ご参加頂きましてありがとうございます。 基礎講座において洗浄評価研究報告の話を聞きましたが、洗浄評価の必要性は周知されてきているのか、アンケート上でも高評価を頂いております。研究報告では歯科領域における報告を頂きました。歯科診療の機器管理は社会的にも着目されており、非常にタイムリーな内容でした。歯科を標榜科としていない病院の方々でも興味を持って聴講されたのではと思っております。  

講演会におきましては、ご高名な矢野邦夫先生にお越し頂きました。CDCガイドラインという一般的に難しいと思われているガイドラインの内容をとても噛みくだき、楽しく、日々の生活に落とし込んで説明頂け、あっという間の70分であったとのご意見も頂きました。 楽しく学んだ知識を翌日の仕事に活かしていく。成人学習の良いところはすぐに実践できることと考えています。

今後も役員一同参加者の皆様に対し、研究会に来たことにより、日々の仕事に刺激が加わったと思っていただけますよう、尽力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

役員 菊地 圭介

     
2017年5月29日

平成29年5月13日(土)第17回京慈滅菌業務研究会に参加いただきありがとうございました。朝から降っていた雨も皆様の熱意で昼頃には上がり、参加人数が「164名」と過去最高でした。定員以上の申し込みがありお断りしなければならなかった数十名の皆様には大変申し訳ありませんでした。次回の参加をお待ちいたしております。

今回この様にたくさんの方に参加いただいたのは、年度初めであり「基礎講座」という魔法の言葉が皆様の心を動かしたと推測されます。アンケートにも「洗浄の大切さ」を改めて認識しました。「勉強になりました」など回答があり、おおむね満足していただけたと感じています。  

私自身も「出来ている事」「やらなくてはいけない事」「やってはいけない事」など現場の状況を思い浮かべていました。次に薮内講師の講義内容は、私の勤務する病院の今年度「感染対策室の実践目標:衛生的手洗いチェック」と重なり、真剣に聞かせていただきました。私も何か歌を作ってみようかなと考えています。  

今回は色々アンケートにもお答えいただきありがとうございました。今後も皆様の現場に添った研究会テーマを考えていきます。  
今後ともご支援よろしくお願いします。

役員 今園 千十世

     
2016年11月1日

平成28年10月22日(土)第16回京慈滅菌業務研究会を開催しました。
10月1日の役員会では80人位の申し込みと聞いていましたが、141名と多くの方に参加して頂き感謝いたします。日頃使用している「眼科手術器械」に対する問題意識の表れが今回の参加人数に反映したと考えます。実態調査では、「病院経営」という難しい側面も垣間見えました。その現実と安全な器材の提供に現場の皆様の努力がわかる調査だったと思います。アンケートにお答えくださった施設の皆様ありがとうございました。  

次に「メーカーの立場から」のプレゼンは大変反響があったと感じています。質問の時間が取れなかった為、休憩時間に芸能人のサイン会のごとく次々とメーカーの方に質問に来られていました。今回の事でメーカーの方も今まで以上に各現場に足を運んで皆様の声を聴いて下さると思います。  

小林講師による「白内障手術について」は手術に関わらない中材の方々にとっては、「自分達が取り扱っている器材の使われ方を見る事が出来て良い機会だった。」とたくさんの方がアンケートにも書いてくださり、今回の研究会が現場の業務改善などにつながるのではないかと強く感じることが出来ました。  医療の現場は常に新しい事に満ちています。しかしその中にあって現場の声を聴き、 現場に添ったテーマを取り入れながら今後とも頑張っていきます。これからもよろしくお願いします。

役員 今園 千十世

     
2016年7月24日

7月9日に第53回京滋滅菌業務研究会役員会があり、10月22日(土)開催予定の第16回京滋滅菌業務研究会の詳細について検討しました。第16回のメインテーマは「眼科」です。他施設ではどのような工程で洗浄・滅菌が行われているのか気になるという意見から、今回も実態調査を行うことになりました。実態調査だけでなく、実際に行っている洗浄や滅菌方法について発表していただくご施設も検討中です。また、眼科器材を取り扱うメーカーさんからの話も聞きたいという意見もあり、こちらも依頼させていただくことになりました。

講演は、小林眼科医院院長の小林先生に白内障手術についてお話しいただきます。普段、洗浄・滅菌で触れている器材がどのように使われているのかを知る、とても良い機会になるかと思います。 第16回も前回と同様にランチョンセミナーを予定しています。お弁当を食べながら他施設の実態に迫りましょう。 10月22日にみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

京滋滅菌業務研究会 役員
済生会京都府病院
岡本 教子

     
2015年7月15日

平成27年5月16日(土)第13回 京滋滅菌業務研究会は、多くの施設からご要望の多かった腹腔鏡手術器材のリプロセスをテーマに開催致し、128名の多くの皆様にご参加頂きました。講演会は大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座消化器外科学 講師 竹政 伊知朗先生をお招きし、「大腸疾患における腹腔鏡手術の実際」をお話頂きました。内容は腹腔鏡手術の実際と大いなる可能性を、動画と楽しいお話しでご紹介頂き、ワクワクした気持ちを抱いた方も多かったのではないでしょうか。また、手術時の体位に注目された手術室の看護師の皆さんは、講演後の控え室で先生からミニレクチャーを受けられ、同席した私も大変勉強になりました。

私事になりますが、今回パネルディスカッションで当院における現状と課題について発表させて頂く貴重な機会を頂きました。腹腔鏡手術に関する情報収集する過程で、対象器材の洗浄を実際に体験する貴重な時間を持つことができました。シースや鉗子ユニット、ハンドルと数時間格闘する中で、改めて自部署のスタッフの皆さんが真摯に根気強く洗浄に携わって頂いていることを強く感じることができました。スタッフそれぞれの仕事ぶりに、自分でも驚く程感動していたことは研究会の当日に気づいたのですが、洗浄・滅菌に携わる方々への感謝の気持ちを研修会の結びにさせて頂きます。いつもありがとうございます。これからも一緒に頑張りましょう。

役員 高橋 典子


     
2014年10月20日

平成26年10月4日(土)第12回京滋滅菌業務研究会を開催しました。たくさんある研修会の中から、当研究会を選んで参加いただいた128名の方に感謝いたします。
さて、今回の研究会も盛りだくさんのテーマでしたが、自施設に持ち帰って活かせる内容が1つでも見つかったでしょうか?
もしかすると、何か取り入れたいと思っても、業務スタッフという立場のため自主的に行動を起こすことが難しい方があるかもしれません。また、上司の理解が得られないとか、コスト面で難しいという状況もあるかもしれません。そういった状況であっても、まずは、伝達講習を開催したり、他のスタッフと一緒に研究会の冊子を見て情報を共有することによって、自施設の現状確認と課題を皆で考える機会にしていただきたいと思っています。今すぐ何かを取り入れられなくても、普段から同じ感覚で話をして考えられる仲間を増やしておくこと。その存在が、ここぞ!という行動を起こす時の後押しになってくれると思います。

最後になりましたが、12月13日は基礎講座を開催いたします。基礎講座では、日頃何気なく行っている業務の意味を再確認できますので、根拠を考えて業務実践することにつながる内容になっています。また、交流会も企画しております。是非、ご参加ください。

役員 森下由美


     
2014年6月21日

当日は急遽次回の研究会アンケートを実施することになり、配布することになりました。その中で15施設ものアンケート結果を回収することができました。ご協力ありがとうございました。
3クール目の第1回基礎講座 前田さん・高橋さんお2人による感染管理認定看護師の立場から、感染源対策としての消毒・滅菌業務の重要性、自分自身・患者さんを守るための標準予防策、手指衛生と盛りだくさんの内容でした。どれも重要な内容ですので、実践して行きましょう!
「アクション・シンキング・チームワークに対する要素と能力」 幅広く活動されている久保木さんならではの内容も盛り込まれており、一社会人として自分に足りない「アクション」を起こしていかないとな、と感じるところがありました。 洗浄業務、洗浄評価は毎回分かりやすく、うちの新人さんにも聞いてもらいたい内容でした。次回はなんとか参加してもらえるよう働きかけていきたいですね。

次回の研究会は10/4に開催されます。メーカープレゼンもあるので、多くの方の参加をお待ちしています!

役員  山内 薫


     
2014年4月22日

4月19日の土曜日はお天気も良く行楽には最適な日でしたが、第11回京滋滅菌業務研究会に多数ご参加いただき、ありがとうございます。
研究会のプログラムや企業展示で得られた知識や情報を、皆さまの職場でどのように活かせていただけるでしょうか。
一つの講演でも、聴く人の職種・役職、施設の規模、職場環境や個々のモチベーション、その他さまざまな要因によって「有意義だった」「分かりやすかった」「難しかった」「ここの部分をもっと詳しく知りたい」など、色々なとらえ方があります。今回の研究会終了後も、お疲れのところを多くの方からアンケートの回答をいただきました。そのご意見を基に、これからもテーマが偏らず、いつも関心を持って参加していただける研究会にしていきたいと思います。

今後ともご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

京滋滅菌業務研究会
役員
宇野久美子




基礎講座最終回を終えて
【2014年3月31日】
京滋滅菌業務研究会 飯田満智子
年明け早々の平成26年1月25日(土曜日)、当研究会の2年に渡る4回の基礎講座がすべて終了しました。今までの講座を述べると以下のように学習して参りました。

第1回 平成24年7月21日(参加数125名)
タイトル 講師
微生物の基礎知識 役員 前田 朋美
衛生的手洗い 役員 井上 教子
医療安全について 役員 中嶋 俊介
洗浄業務について 役員 久保木 修
第2回 平成25年1月26日(参加数81名)
タイトル 講師
個人防護具について 役員 森下 由美
職業感染について 役員 前田 朋美
鋼製器材の点検について 役員 久保木 修
滅菌包装材について 役員 久保木 修
第3回 平成25年7月13日(参加数110名)
タイトル 講師
洗浄評価判定について 役員 久保木 修
高圧蒸気滅菌・酸化エチレンガス滅菌    坂田 辰男
過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌法    坂本 浩一
滅菌効果の判定について 役員 久保木 修
第4回 平成26年1月25日(参加数94名)
タイトル 講師
滅菌物の保管と供給 役員 久保木 修
リコール(回収)について    高橋 典子
消毒について 役員 森下 由美
環境整備について 役員 久保木 修

新しい知識を増やしたり、学びを振り返り深めたり、最終日の後には、役員と事前申し込み希望者で「交流会」を持ちグループ討議をして、現状の問題解決に向けて有意義かつ貴重な時間を過ごしました。そして、基礎講座の計画すべてが完了しました。
熱心な参加者は延べ410名に上り「微生物の基礎知識」から最後の「環境整備」まで、いつも熱気が感じられ企画した役員一同、気持ちが引き締まる思いも致します。
また、一覧表でもお分かりのように講師に役員が多く参加しました。このことは役員も講義のために学習の機会を頂いたと、この場を借りてお礼を申し上げます。
基礎講座に関する今後の予定や計画は未定ですが、毎回お願いしたアンケートによる回答分析を参考に役員会において決めていきたいと考えています。

これからも京滋滅菌業務研究会に参加をよろしくお願いします。